2006/05/25

Saxophone









何でサックスを続けているんだろう。

先日、とあるインタビューを受けて、一つ一つの質問に対して
とてもあてはまる言葉が少なくて、悩んで時間が掛かりました。

10歳の頃。
小学5年生の時に、サックスを吹いてる黒人の写真を見た。
その時はサックスだけではなく、その黒人さんや景色を含めて
綺麗だった。金色がピカピカしていた。

当時は、3歳から続けていたピアノに対して少し疑問を持っていた。
ピアノの先生に対して、感動する演奏をしてくれなかったから
ピアノ教室に行くのがつまらなくなっていた。
もちろん当時の自分のピアノに比べたら、遥かに上手だが
子供ながらに目標が見つけられなかった。
ちょうどその頃、従姉妹がフルートを始めた。
初めて触った時、あまりにも繊細そうで指でつつく事しか出来なかった。

そしてその写真を下敷きの間に挟んで、いつも勉強していた。
授業中もその下敷きを見れば、一瞬にしてその人の前にしゃがんで
サックスの音を聴いている自分の世界に飛び込めた。

そしてサックスを触る機会を得た。
あるデパートで、ママの買い物に付いて行ってあんまり暇で
一人でうろうろしていた時。
店の一番隅の方にあった古ぼけた楽器屋にサックスが置いてあった。
ずっと誰かが来るのを待ってたかの様に、ショーケースの中で
薄暗いスポットライトを受けて佇んでた。

それが本当の出会い。

そして15年間、ずっとサックスを吹いています。

0 件のコメント: