2007/08/31

Christmas

不思議。
とても不思議。

今日はかつて暮らしていた寮の香りと色の中に戻りました。
寮での生活は夜門限19時。でも殆どいつも17時には戻っていたかな。
寮で夕食頂いてその後ダルダルの部屋着を着て楽器を持って
地下のレッスン室に向かって22時の点呼までひたすら大好きな
基礎練習・ロングトーンやクロマティックトレーニングを
もくもくとして、点呼後の消灯23時までの1時間で曲を練習する毎日。
もちろん時々休憩に部屋に戻ったままバタンと寝てしまう事もあったけど
昔から結局は夜行性で23時の消灯が過ぎてからが友達との楽しい寮タイム。

薄暗く照明を消された廊下やロビーでいつまでもくだらない事に
夢中になって遊んで居たり。トイレに誰か入ってる時に電気消して遊んだり
ビービー弾で、善と悪ゴッコして遊んでたら蛍光灯にあたって割れて
寮母に散々怒られたりとか、深夜に屋上に上って高速道路と一緒に並んで
ぼーーーっとただ東京の空を眺めてたりとか。

思い出せば、一人で屋上で空を見ている時間が一番長かった気がする。
僕はコーラが大好きで、いつもコーラを飲んでいたよ。
だいたい、一時屋上で空を眺めてから、その次に行くのは
消灯で照明が消された深夜のレッスン室。でも、本当に地下の地下の端の部屋を
使えば、音も漏れることがなかったから、深夜はよくピアノを弾いたり
CDプレーヤーを持ってって暗闇の中でじっと聴き入ったりしてたのを思い出す。

とても一人でいる時間が貴重で大切で必要だったあの頃。
その頃によく聴いていた曲がこれです。





今だにこの曲を聴くと、当時の思い出や気持ちや香りや色が
鮮明に戻って来て、今や違う環境にいる自分を当時に連れてってくれる。
他にも沢山、沢山の音楽を聴いてきて、その1曲1曲に思い出や色や香りや味まで
備わっていて、いつだって自分をあの頃に連れて行ってくれる。

不思議な媚薬です。

2007/08/26

sometimes


夜はとても落ち着きます。
私の住んでいる所は大通りも近くもなく住宅地の丘の上です。
その為、昼も静かで落ち着いて時間の流れを感じる事が出来ますが
ふと夜中に目が覚めて、一人で考え事をするにはやはり夜の優しい静けさが好きです。

今日の日記は少しだけ本音の弱い部分を書こうと思います。
私は時々、とても大切な物程、怖くて手放してしまいます。
それが音楽だった季節もあり、親友だった季節もあり、時間だった季節もあり。
時に恋人だった時もあり、家族だった時もあり、自分自身だった時もあり。

得に不器用なので何かに真剣に向かう時は必ず他に目が行き届かず
自分本位で周りが見えなくなる事があります。

演奏に関しては得に後になって感じる事ですが、私生活でも同じです。
多分、何事に対しても、良い言葉で言えば一途で居られます。
でも悪い言葉で言えばそれしか出来ません。それ以外何も出来ません。

その為、大切な物、夢中になる物が2つ、3つと重なった時に
どれも大切にしようと努力をする間も無く、怯えて、手放してしまいます。

今まで音楽に夢中になると、大切な物を犠牲にせざるおえない事がありました。
逆に他の事に夢中になると、音楽を犠牲にせざるおえない事がありました。
どちらも、私の弱さ故、守れなかった大切な物です。

今、私は親元を離れて始めて長期に渡り、「座る」時間に居ます。

今までは、時間が風の様に瞬時に過ぎて行きました。
ゆっくり考える間も無く、行動している時はもう次の事を考えてしまう、
いつも時間と不安に押されて走ってばかりの毎日でした。

最近、「座る」時間を持てて自分の中では最初は戸惑いも感じました。
一体何をしていたら良いか解らないのです。

自宅にある本は全て熟読し、答えを見つけだすことも出来ません。
自宅にある音楽はすべて聴きました。でも答えが見えません。

もちろん今は療養中、休む時だと皆にアドバイスされますが、
身体が休めてもどうしても頭の中はフルで何かを考えてしまいます。
全く頭が休みません。

臆病故、じっと座る事が出来ないのです。
不安故、何かしてないと、弱さに押しつぶされてしまいそうです。
そしていざ、行動を起こすとそれに夢中になり、やはり何か気が付かない間に
大切な物を必ず、とても重要な物を手放してしまいます。

心がとても狭いのです。
怖くて不安で仕方無いのです。
走って忙しくしていれば、気が紛れるから
そうしてきたのかもしれません。

笑顔で居る事、それだけが、自分を守る盾。
壊れそうな笑顔でいる事に気付かれるのがいつも不安です。

何故、こんな話をしているかというと。
私も普通の人だ、という事です。

よく、強いとか、根性あるとか、度胸あるとか、言われる、でも
周りの皆よりも、よっぽど弱く臆病で不安でいっぱいかもしれません。

とても大切な物だからこそ怖くて不安で自ら手放してしまう程、
臆病な話を聞いた事ありますか。

2007/08/20

concert







昨日は丸ビルでクールブリーズコンサートに出演しました。
いつも仲良しのピアニスト、Ayumiと一緒に。
つい練習の時も、楽しくて普段通りに音楽抜きでキャッキャ遊んでしまうのですが
今回も私がなかなか曲が決められず、結局当日に決めてる感じで
バタバタでしたが、なんとか成功しました。嬉しかったです。

衣装も先日ママからプレゼントしてもらったドレス。
嬉しかったぁ!衣装どうしようか悩んでいましたが
ステキなドレスを頂き、それを着てパワーでました。

本番までは実はとても体調不良で、注射を打ってもらい、
必死で荷物を運びながら、地下鉄を乗り継いで冷汗をかきながら
なんとか丸ビルに着いたのですが、いざステージを下見して
何かスイッチが入り、痛みや練習不足の不安が吹っ飛び
無心で演奏が出来ました。

ロビーホールでの演奏だったので
最初は疎らだった観客の方々も、気が付けばどんどん増えて
最後の曲では、本当に沢山の方が足を止めて演奏に聞き入ってくださり、
なによりも、ああいう場所なのに、皆息を止めてる様に静かに聴いてくださりました。

人前で演奏出来る喜び、そして楽器を与えてくれた両親、
聴いてくださった皆様へ、息を吸うたびに、感謝でいっぱいで
ラストの曲では涙を流して演奏してしまいました。
本当に、幸せです。ありがとうございました。

本番後、お客様に声をかけていただきました。
その中で、演奏中、その前の練習の際、どうやっているかなど
質問され、その時にお伝えした事を詳しくブログにも書こうと思います。

私が心かけて居ることは、
音楽を演奏する時に、「無心になる」
無心になって、ただ音に集中すること。
一瞬でも気が散ると、途端に音に現れてしまいます。

無心に、大事に、とにかく丁寧に演奏する事を、ずっと心がけています。
そして、もう一つ大事にしている事があります。
それは、「喜びを分ち合う事」
これが難しい。
何故なら、自分一人よがりの演奏ではまず不可能です。

自信はどれだけやったか、が自信になると信じています。
才能がある人、無い人など音楽には無いと思います。

そしてどれだけ「自分を信じる」か。

環境はとても影響があると思います。
自分が本当にやりたくてもそれが出来ない現実。仕事や家計。
でも、それを理由に自分のやりたい事を出来ないと言ってしまうのは
結局、自分に甘いと思います。

時間が無いなら無いなりに、限られた時間でどれだけ出来るか、
そしてどれだけやれるか、そしてそれを行動にうつすか。
10時間、ただ時間を潰すかの如く曲をひたすらリプレーする位なら
たった1度、息や体の状態や指の関節や脈まで意識しながら
1度曲を通す方がよっぽど効果的だと思っています。
むしろ、私は基礎練習に貴重な時間を使っています。

曲を演奏する以前に、私は普段の私生活の中で
指の動き、筋肉の動き、息のメカニズム等を意識して生活しています。
例えば、お風呂の中では湯船の中で波を立てずにまっすぐに息を飛ばして
先に置いたキャンドルの火を消す練習をしたりします。(炎の動きも確認しつつ)
ピアニシモ、ピアニシシシシモ等の小さな繊細な音を出す時を意識します。
例えば睡眠前、ベッドに横になったら腹式呼吸をして
全身に息が入る様な感覚を意識して、肺活量を低下させないようにしています。
テレビを見ながらも、指のストレッチをしたり、電車の中ではつま先立ちで
腹式呼吸をしていたり・・・もう勝手に癖になっているので
他にもきっと近くにいたら、何気に色々していると思います。

音楽を、楽器を手にしていない時も、演奏家である事が大事です。
自分に厳しく居る、それは忘れてしまう事もあります。。。
しかしすぐに気が付きます。何故なら必ず失敗するから。
自分に厳しくするという事は、とても自分を愛する事だと思います。
時に私も、人間なのでとても自分に甘くなります。
体調が悪いから練習出来ない、眠いから曲を読まない、
面倒だから、楽器の手入れは後にしようとか・・・。
でも、結局後でその積み重ねが、哀しい本番を迎える事を知っています。
その場限りのつくろいの演奏をしてしまったりします。
それ程、感動もなく寂しく、なによりもお客に申し訳ない演奏はありません。
自分を甘やかすと、自分が成長していかないのも、事実です。
常に、勉強して行きたいと思えば、自然と厳しくなるはずです。

(でも私生活では、とても自分に甘いですょ。。。
 音楽に関しては、それなりに厳しいと思いますが)

そして、最後は信じる事。
自分を信じなければ、人前で演奏なんて出来ません。とても申し訳ない事です。
自分を信じられない人が演奏している演奏に、感動してくれるはずないですよね。
信じると言うのは、「絶対出来る!大成功する!」という事を信じるのではなく、
自分の想い、伝えたい想い、出したい音、あらわしたい映像などを
自分で曲の一音一音に感じている事に対して、信じる事です。

良い演奏だったかどうかは、自分で一番良くわかるものです。
後の講評は、一つ一つ貴重なご意見ですが、全てをプラスにする方法を考えます。
誉められた講評ならば、もっと感動してもらえる方法、
注意を受けたなら、それをどう直して次の演奏で表現するか。
とにかくせいいっぱい、自分の今出せる全てを演奏する事が大事だと思います。

私生活の中で、あと私は、とても音を聴いています。
換気扇の音、鳥の鳴き声、自分の呼吸、エアコンの風の音、
蝉の鳴き声、風の音、冷蔵庫の音、足音、遠くで走る車の音など。
時々演奏するに当たり、その風の音や、遠くで鳴っている音を
表現したい時に、ふと思い出します。

あとは、映像。
自宅の窓から見た風景も、一日と同じ風景の日はありません。
同じ時間に見ても、天気や、植物の成長や、光や影が必ず違います。
友達に会っていても、一人で散歩していても、ふと写真を撮影した様に
その映像を頭に焼き付ける癖があります。

見るもの全てが、絵画にできますよね。
見えている物全てが、写真に収める事が出来ますよね。
その一瞬の一生で一度しか見れない物ばかり繰り返し毎日見ているわけです。
自然というか、時の流れというか、芸術は日々の中に沢山転がっています。

そんな事を考えています。
よく友達には、いつも何を考えているかわからない、といわれますが、
だいたいは、その一瞬に感動して覚えるために無心になっているか、
家族を思い出しているか、それだけだと思います。
ただ、昨日質問されて、こうして改めて考え直してみると、
音に関して、音楽に関して、結構常に無意識に考えているかもしれません。

多分私は、少し変人です。

一番安らぎをくれて、音楽から開放してくれて私を癒してくれる音は、
我家の猫のゴロゴロです。



そして、今日は友達の誕生日です。
happy birthday!!

2007/08/08

Said...

こんにちわ。
久々に更新です。夏ですね。
暑くてすっかりこの存在を忘れていました。
この所暑さか何かに負けてのんびり自宅で過ごす日々を過ごしていますが
本当に何もしないでテレビをボーっと見たり、ただぼけっとする事が全く出来ない私は
必ず「手わすら(方言?手遊び?)」をしています。
先ほどは友達と話しながらパズルをしていました。
パズルは得意です。100ピースなら30分かかりません。
1000ピースなら2・3時間ほっといてくれれば完成します。
1ピース無くした、とかじゃない限り、完成しきってないパズルがある方は
私に託してくだされば、その作品が私の好みなら最速で完成いたします。

今、外に出る気満々です。
でも、外出して飛び回るのはまた体を壊すと思うので、たとえしても内緒です。

僕は最近頭の中のもう二人の自分と話す癖があります。
一人の自分はとても冷静に世の流れを、自分自身を見つめていて
とても大人です。いつも僕の行動を監視し、でも注意はしません。
ただ、後になって「ほらね」と言います。
とても大人な彼女の眼は、とても遠くをまっすぐ見ています。
時々、頭の中から彼女は飛び出して表面に出ます。
そして世の中の大人の人達と対等に話をつけてくれます。
でも普段はいつも僕のこの頭の中で、耳の後ろあたりでささやくだけです。

もう一人の自分はとても単純です。愛でしか行動出来ない人です。
損得勘定よりも好きか嫌いかで、損しても幸せでいたり得しても悲しんだりします。
だから愛だけで動ける友情や仲間や家族や音楽を大事にしたいと思っています。
彼女はいつも「なんで?」と問いかけてきます。
どんな話をしていてもどんなつまらない会話でも「なんで?」と聞いてきます。必ず。
そして明確的確な意味を知った時に、とてもはしゃぎます。喜びます。

彼女はお金の計算を全く出来ません。
家賃の支払いや買い物をするときは、前の冷静な自分に計算してもらぃます。
冷静な彼女はとても計算早く、そして却下も早い。彼女の楽しみや喜びは何なんでしょうか。

そしてもう一人の自分はとても変態です。
一日中24時間、ずっとバカな事ばかり考えています。
もしも○○が○○だったら・・・が最近得意な話です。
もしも自分が山口百恵だったら・・・
もしも自分が蟻だったら・・・
もしも自分がマイケルジャクソンだったら・・・
もしもマイケルジャクソンが山口百恵だったら・・・
もしもパパがママだったら・・・
その結果、どうでもいい妄想に対して恐ろしく悩みこみ考え込み
答えが出ないまま悶々と答えを探す旅にでます。
一度考え始めたら、納得がいかない限り考え続けます。
子供の頃から未だに答えの出ない悩みがあります。
書き始めると今後20年近くノンストップでメッセージを
打ち続けなければならないので、書きませんが。


↑僕の友達がパパになりました。 
パパもかっこいいが、どぅでも良いほど娘可愛すぎるっ
僕が昔誕生日にあげたグラスを今も持っていました。
フランスにいつか僕も自分の子供と一緒に会いに行こうと思います。
古い友達です。生きる元気をくれた大事な奴です。仲間です。
でも惚れた事はありません。フランス人はタイプじゃありません。


まぁだだなぁ・・・
まぁだ外はカンカン照りです。
何故僕を阻むんだ、Mr.Sun。
それとも僕に挑戦か?
僕は何にも負けないよ。