2008/02/14

volition

言葉の大切さ。

先日の事。

有言実行は難しい事で
時に、有言無実行になる事がある
から、皆言葉にする事をなるべく避ける。

という話になりました。
そんな会話に最初は納得してみたりしましたが
徐々に自分の中にモヤっと「?」が溢れてきて。

その場では回答が見つからなかったので
一人「?」「?」のまま会が終わりました。

確かに、いつも有言無実行が続くと、言うな、と思いますが
有言して自分を追い込む、というか奮い立たせて
実行して成功に向って努力するのは、私に何度も
勇気や元気をくれた行為でもありました。

責任の話になるのかな。
責任を持てないから言わない、
責任持つのが重いから言わない、
だから無言実行の方がかっこいい。

というか、言う場所が無かっただけで
自分の心の中では確信を持って行動していての
無言実行は、かっこいい。

けれど自信が微妙だったり
責任持てない無責任さで
とりあえずチャレンジしてみて
失敗して情けないから無言のままでいる
・・・ってのはかっこいい?

男らしくない気もしたり、
女らしくない気もしたり。



と考えていくうちに、少し話がずれるかもしれませんが
家族にも、友達にも、生徒達にも
自分が大好きで大事に想ってる事を言葉で伝えるのは
とても大事な事なのではないかと思いました。
それがとても素直な気持ちで素直な言葉であれば。
それは有言既実行中な事。

そして素直に受け取ってくれる人は
きっと同じ様に皆にも伝えられる人だと思います。

言葉よりも行動とか生き様を見ればわかるだろ、
みたいなのは、得に男性に多いけれど、手抜き。
それこそむしろ自信の無さや、不安や、コンプレックスが
見える気がする事が多い気もする。

言葉にすら出来ない想いはあるかもしれないけれど
言葉にするという努力を惜しまないでほしいと思ったり。

と思って、生徒にその私の中でモヤモヤした話題の話をして
その後、練習中でも自宅でもふと気がついた事や
言葉には出せないけれど内緒で書ける事があれば
書いてみようか、私もやってみるから!

という宿題を出しました。
2週間が経って、次のレッスンが来週になりましたと
連絡を入れると、それをきっかけに生徒達から
悩みや想いや決意や色々、メールがやたら届くように。

すごくメールが届くようになりました。

そのメッセージを読んでいて
それぞれの生徒の知らない一面や、決意や、悩みを
知ることが出来て、嬉しかった。
ただ会ってレッスンするだけでは知れない事がたくさん。

もちろん生徒達も解っているのか、
何故楽器が不調なのか、などという「言い訳」をする子は
一人もいなくて、その事にもとても嬉しかった。

12歳~15歳の子供達のメッセージはとても胸が熱くなりました。

大人よりもよっぽど素直だ。

そしてそれぞれに返答する自分の選ぶ言葉も
とても慎重になり、とても自分の事以上に考えて答えたいと。
メールは何度も読み返せるからね。手紙も。

そして悩みに対しても、決意に対しても
お互いに頑張ろう、という気持ちがとても高まりました。

だから、
言葉って大切だと思うのです。
使い方によっては、言葉は武器になる事もあれば
言葉は優しさや勇気になる事もあり
言葉で愛を深めることもあれば
言葉で信頼を失うこともある。

言葉って本当に大事だと思うのです。

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