2008/10/12

R


天井に 朱きいろいで
戸の隙を 洩れ入る光、
鄙びたる 軍楽の憶い
手にてなす なにごともなし。

小鳥らの うたはきこえず
空は今日 はなだ色らし、
うんじてし 人のこころを
諫めする なにものもなし、

樹脂の香に 朝は悩まし
うしないし さまざまのゆめ、
森並は 風に鳴るかな

ひろごりて たいらかの空
土手づたい きえてゆくかな
うつくしき さまざまの夢




幸せな朝。
夢みたいな現実みたいな夢。
穏やかな一日。
悪くない。
そんな一日、悪くない。

素の自分と、表の自分が
別の人格を持つ気がする。
人は自分をどう見ているんだろう。

あなたが知る私は
本当にそういう人なんでしょうか。

私が知る自分は
本当にそういう人なんでしょうか。

猫に、なりたい。

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