2009/02/10

カテドラルの次

今日はずっと最近行きたかった場所に行きました。

この所、忙しすぎて勉強や楽器の練習も侭ならずのまま
本番やレッスンをこなさなければならない事に
少し疲れて、もっと時間さえあればもっと「こなす」仕事
ではなくてもっと充実して出来るのに、と悩んでいました。
睡眠時間もあまりなくて体調もここに来て落ちて
気だけで毎日とにかくこなす日々でした。
楽器の内容が充実していないと、私生活も、体調も
心も疲れてしまう事を知っているので、今日は思い切って
少し遠いけれど心から落ち着けて色々考えたいと思い
行って来ました。

そこはある静かな駅から坂道を登っていった所に
そっと建っているけれどとてつもない存在感の
古い古い、旧館。
大切な景色。大事な場所。秘密の場所。

以外と近かった。
前なら遠くてなかなか行く気にならなかったけれど
今の自分なら全然遠くなかった。
むしろ、近すぎる位、あっという間に着いた。

坂道を登っていく間、ワクワクして幸せで
何度も後ろを振り向いて、笑顔を確認して
途中の公園では緑の香りと空気の香りが
フワっと体の中を通り抜けて
まだまだ続く坂道がどんどん軽くなって
右手がとても暖かかった。

登りきった所にある階段が見えて
来たなぁ・・・実感して息をのんだ。

一度眼を閉じて深呼吸して登る。
見えてきたその場所。

ここに来たかった。

そしてその大きな憧れのそれは
待っていたかのようにそこに居て。
階段一歩づつを大事に登りきって
あのとき約束した同じ場所に座って
同じ景色を見た。

あのときは夜だったけれど
初めて昼の景色をみた。
夜に劣らず、すばらしかった。

高い丘を超えて山の上にある
大事な場所。

ありがとう。
やっぱりあの瞬間は、確かに
世界で一番幸せだった。

冗談の嘘。
本物の冗談。

他にも行かなきゃいけない場所がある。
忘れ物と落し物を探しに
時間を作りたい季節。

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