2009/06/04

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今日、仕事中に突然従姉妹から電話があった。

「東京に来てるの~。今日ひま~?」

・・・ううん、暇じゃない・・・・

従姉妹は時々、突然上京して来て
同じセリフを電話してくる。
たいがい、暇じゃない時に電話してくる。

取りあえず5時過ぎなら逢えると伝えると
最初はモヤモヤしていたけれど
結局、5時過ぎに最寄の駅まで来てくれると。


今日は少し気分が滅入って居たから
逢うのがうれしかった。

でも、やっぱり従姉妹。
5時に来る予定が、6時20分に到着。

意味がわからない電話がなる。

「今、阿修羅みてるの。混んでてさぁ。
 だから、おくれっから。」

・・・阿修羅見たさに、仕事を休んで
東京に来てたらしい。

同じ血が流れてる。やっぱり。
とにかく、時計通りに予定が進まない私達。
私も5時の待ち合わせのはずが、到着は
5時40分。でも40分待った。

なんとなく、私の勝ち。


お互い一人っ子で、お互いの親も仕事していて
子供の頃は、いつも二人で、姉妹の様に育った。

旅行も一緒、学校への登校も一緒、
服もお揃い、塾も一緒。

でも、従姉妹と同じ事をしていたのに、
従姉妹だけが、頭(学力)が延びた。

ポケっとしていながら、法学部で法律とか異常に詳しい。
従姉妹の部屋に行くと、漫画が無くて六法的な本が
沢山転がってた。よく、枕にして私は寝てた。

頭が良すぎて、時々従姉妹の話は難しい。
最近まで、どこかの研究所で働いてて、そして
最近、なんとなく製薬会社に勤めはじめたらしい。

仕事の話、聴いててもさっぱり分からない。

家も近所。実家と従姉妹の家は田舎ペースで
のんびり歩いても10分。普通に歩けば5分。
でも、そんな距離でも、田舎の人は歩かない。
車で1分。自転車で2分。


東京に出てからも、なんでか、少し崖っぷちに居る時
従姉妹が現れて、少し、救われる時間をくれる。
だから、今日もきっと、助けに来てくれたのかもしれない。

・・・とは言っても、逢えば他愛のない話、
地元のお婆ちゃん、お母さん、パパママの話、
猫たちの話、仕事、恋愛、そんな話。

でも、今まで誰にも口に出来ない悩みや相談も、
彼女にだけ、言える、気がする。
けれど、今日は言ってない。
それより、嬉しくて、楽しかった。

お母さんと電話で話した。
従姉妹の母親。

私の言う「お母さん」とは、ママのお姉さんの事。
辞書では「伯母さん」になるのだが、
私が子供のころに、その響きが嫌っだったらしい。

「おばさん」じゃなくて「おかあさん」が、伯母さん。
で、「おかあさん」じゃなくて「ママ」が、私の母。

お母さんと、電話で話した。
お母さんは、パパと同業。旅行関係の仕事をしている。
全国、どこの歴史を聴いても、教えてくれる。

和な物が好きで、とても芸術センスのある物ばかりを
自分の部屋に並べていて、そして茶道も師範級。
最近は長唄を始めたり、着物の着付けも上手で、
私の知る人の中で、一番、着物が似合う。

子供のころは、お母さんが怖かった。
スパルタ気味な感じが、怖かった頃もあった。
帰ってきた車の音が聴こえると、ビクってした。

けれど、成長するにつれて、お母さんに言われた
一言ひとことが、とても響く。

すごくかっこいい。
そこらへんの男じゃ、かなわない。
すごく、かっこいい。


でも、性格は意外とポケてたりするし
気分やでもあるので、家族は時々振り回される。


根性がものすごくあって、自尊心もあって、
女としての可愛さもあって、年相応に見えなくて、若い。

全く上手に言い付けを守れてないけれど、
あこがれの女性である事は確かです。

飯島家は、女系家族です。
女ばっかり生まれてきた。不思議。

みんな、かっこいい。

お婆ちゃんも、かっこいい。
たまに帰ると、顔を見るなり、私に向かって一言。

「音楽なんて、やめちまぇ~ ヒャッヒャッヒャ」

けっこう、グサっとくる。けれど、これが婆ちゃんの
「おかえり」の言葉でもある。
音楽の為に、出て来て、帰らない私を
きっと寂しく思ってるから出る言葉だと思う。

でも、気が強いから、↑みたいな言葉になる。

そんなかっこいいお婆ちゃんの娘が、お母さん。
そして、私のママ。

かっこいい。
あんなかっこいい姉妹、居ないと思う。


・・・とか色々、田舎の話を聴いてたら
無性に、帰りたくなった。

帰りたい。





帰りたい。



帰りたい。
ずーっと、家族と一緒に、暮らしたい。




家族と、暮らしてみたい。
あまり、記憶が無いんだ。
小学校位までしか。



すごく、帰りたい。
全部、ここに捨置いて。





帰りたい。





・・・とか弱音吐いたら、また
お母さんに一発言われそうだから
言わない。

怒られるの、あまり得意じゃない。

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