2007/11/20

happy

今日はあるレッスンのお話。

最近、中級者のみんなのレッスンで、音を録っています。
初見で演奏して、その後何度か何レッスンか練習して
曲の完成度が上がって行く様子が記録できます。
皆も最初は緊張して、録音ボタンを押すと逆に間違えてしまったり
していましたが、だんだん慣れるにつれてむしろ集中して
良い演奏が出来るようになってきました。

その音を後日、mp3にしてメールで送ったり
数曲たまってきたら一枚のCDに焼いてプレゼントしたりすると
とても喜んでくれます。
時にはレッスンがあった夜、自分の音源を聴いて落ち込んで
電話で泣いて相談してくる生徒さんもいました。
他にもご両親に聞いて貰い、とても喜んで楽器を応援してくれた!と
笑顔で教えてくれる生徒さんもいました。

録音をする、というのは私もとても勉強になります。
自分がまだ学生時代、今の倍以上の大きさのMDやDATの機械を
いつも小脇に抱えてエチュードや曲の練習、
ロングトーンも録音しては、自宅で聴き返しました。
自分の声って録音すると自分の声じゃ無い気がしませんか?
楽器も同じで、録音して改めて聴いてみると、
意外な部分が多くて、客観的に自分を見つめ直す事ができます。
今でも自宅で練習中に、録音して聴き直したりします。

私が録音して得に毎回、気づかされるのがビブラートと音色。
ビブラートのかけ方が気になって注意して練習できたり、
音色とダイナミックのバランスの悪さに気づかされたり。
お化粧の時やふとした時に鏡で自分の姿を見るのと同じです。

治さなきゃ。
笑顔でいなきゃ。
顔疲れてるなぁ。
目の下にクマがある!!
ニキビだ・・・

それと同じで、録音して客観的に聴いてみると
色々気が付けます。
もちろん、今日の髪型良く出来た!とか、お肌の調子よし!とか
良い所も気づけるし。

そして、生徒さん達の音源を自宅で聴くのがとっても楽しみ!
上手に演奏出来てたり、前回出来てなかった所が出来てたりすると
涙もろい私は感動して、ついポロっと流してしまいます。

近道は、無いと思うの。少しづつ、一歩つづ頑張らなきゃ。
色々便利な時代だけど、やっぱり音楽や芸術は
その人の生き様そのもので、聴いててどうしたって伝わるから。

頑張って来てくれた生徒さんの事、音聴くだけでも解るよ。
練習する時間が無くて、レッスンで集中して一生懸命吹くのと
練習する時間が沢山あったのにサボって、レッスンで集中して一生懸命吹くのも
全然違うのが、だんだん指導し始めて10年弱だけど、わかるようになりました。

やっぱり音楽は面白い。

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