2008/01/31

bloods

今夜は、ある作文を書きあげる為に場所を探しました。
自宅でも出来る作業でしたが、
その作文をそこで書いた、という思い出が欲しくて
その思い出にふさわしい場所は無いかと2時間近く歩きました。

数件のカフェに入って一杯ずつ珈琲を頂くも
その珈琲の味もお店の雰囲気も思い出になるわけだから
どうしても妥協出来ず、勝手な拘りですが場所を転々とし、
やっと決めた最後の場所は、結局いつも時間があると
一人でそっと来るいつものカフェのいつもの壁側の席の
いつもの珈琲でした。

そこの珈琲は一晩かけてドリップするもので
本当に深い味がして、時々自分のご褒美で頂きます。
懐かしい原稿用紙を開いて、お気に入りの万年筆のインクを変えて
久しぶりにドップリと文字に集中して時間を味わいました。
時々隣に置いた珈琲を頂きながら原稿を読んでは書き直し
書き直しては飲んで原稿を読みなおしては書き直し。
結局閉店前1時近くになってやっとほぼ完成。
納得いく文が書けました。

言葉は時にはとても感動を与えてくれるけど
言葉は時にはとても暴力的でもあり
言葉は時にはとても魔力を持つこともあり
言葉は時にはとても癒してくれる事もあり
言葉の選び方一つで、まったく違う世界になってしまう事
久々に実感して言葉の強さを感じました。


嫉妬。


やっぱり言葉を使える歌とは、とても叶わない。
もちろん歌に載せる歌詞に力が無ければ
叶うこともあるかもしれないけれど
歌詞に魔力がある場合、それを単音で奏でる私は
どうしたって叶わないなぁと。改めて。嫉妬。

歌詞のある曲を演奏する時はもちろん、
自分的には楽器で歌っているつもりではありますが
伝わり方、伝え方は本当にとてもとてもとても苦労し、
難しいパッセージ部分よりも遥かに難しく感じます。

感じました。
もっと沢山、言葉を読もう。
言葉を読んで、心に詰め込んで、
それをどう音で表現するか、その為には
沢山の言葉が必要で、同じ事を言うにも何通りもの言葉の
言い廻し方が必要で、その中でピッタリ合うのを探せる為に。

まずはアンデルセン。
絵の無い絵本。

各ストーリーに挿絵が無いのに
本当に絵本みたいに映像が浮かんでくる大好きな作品です。
心を綺麗にしてから読まないといけないかな、と
なんとなく瞑想3分程してから開始しました。


読書の冬です。





0 件のコメント: