2008/10/01

M

昨夜は頭の中で延々とバッハが流れて
渋谷の居酒屋、そして地下のバー、そして恵比寿の横丁。
3軒梯子をしてしまいながらもずっとバッハが流れてて
不思議な夜でした。

先日結婚された方の結婚式とパーティで
幹事やら仕切りやらのお手伝いをしました。
そのお礼、という事でお呼び頂いた会。

カシスウーロンをチェイサーがわりに焼酎を呑んでも
なんでか酔わない。楽しい話でお腹かかえて笑っていても
なんでか酔わない。ずっとみんなの語り声の後ろで
バッハが流れていて、頭を切り替えようとして
ジャイアンの歌とか思い出しても、すぐにバッハに戻る。

2件目のバーでは足の届かない椅子でプラプラしながら
ギネスを珍しく数杯呑んでみる。ギネスは実は今まで
あまり好んで呑んだりしなかったんだけれど、普通に
ガブガブ呑めたので、もしや酔えるか!?と思うも
BGMに流れてるロックな音楽に気付き、これは何調・・・とか
最近訓練してる楽曲読解?をし始めてしまうと
シャキっと頭の中が冴えて、あぁせっかくいっぱい呑んだのに
また目が覚めてしまって、気がつけば、同調のバッハが
グルグル流れ始めて。

仕方ないと思った。
ここ2日位、バッハばかり聴いて読んでたから
誰かと会話していても、左手と右手の対話みたいだ、と思ったり
あのフレーズみたいじゃない?この瞬間!とか、もぅ、気持ち悪っ!

普通に弾けて呑みまくりたいのに今日はっ・・・
そう、とても呑みまくりたい気分だったのです。
なんでかわからないけれど、自分を保てなくて呑んでしまえと
思ったりしたくなる日って時々あるでしょ。

もし、お誘いがなければ、自宅で爆音で
チャイコフスキー6番の「悲愴」聴きながら、大泣きして
命一杯泣きまくったら、ストレス発散してスッキリする、みたいな。
ね、同じ感覚。

3軒目の恵比寿は、やっと少し酔えた。
美味しいおでん屋さんでサービスで出してくれた「生のり」が
おでんの美味しいダシのスープで頂いたそれが、
一気に私を酔わせてくれて、日本酒は「開運」で美味しくて
でも日本酒は一口だけで止めといたけれど
美味しかったぁ・・・やっとほっとして少し酔えた。

そこでは大好きなフランス組曲が延々と流れてた。
頭の中のネジがおかしくなったみたいに。
何度も何度も流れはじめて。

同時に壊れてた人が居た。
変な「気」を受け取ってしまう癖があるから
むしろ元気いっぱいの「気」を送れる様になればいいのに。

帰宅してソファーに座って氷水を呑みながら
見えない月を探して空を眺めながら
深い夢の中に落ちました。

瞬きしたら、もう朝だった。
寝た気がしない夜だった。


稲中卓球部をバックに詰め込んで
今日は板橋の方で、クラスコンサートをしてきました。
少し、前野と井沢に救われた。少し。

バッハ吹いてる途中に吹きながら
自分の対話の下手さ加減に泣けた。

下手くそだなぁ・・・
話したいのに話せない、離したいのに離せない、
放したいのに放せない。

人間って、大人って面倒くさい。

素直に自分のままで、居られないものなのか。

0 件のコメント: