2008/11/10

Never

今日は寒い。

昨日、朝から夕方まで、埼玉の遠い中学校で
アンサンブルコンテストが間近なため、レッスン
してきました。

みんな元気だなぁ・・・

電車で移動中も、体丸くしても寒くて寒くて
寒くて寒くて。
目的地に近付くにつれて寒くて寒くて。

学校に着いたら、もっと寒くて。
むしろ外のが暖かいのでは?と思う程寒くて。

4階の奥にある音楽室にたどりつくまで
寒くてもう、ガクガクしてしまいました。

そしてその音楽室も、とても寒い。
前も後ろも全面窓で、窓際の指揮者椅子に
座ってのレッスンだったので、背中から
ゾクゾク冷気を感じて、もうレッスンにならない!

顧問の先生にお願いして、ジャージを借りて
座ったままじゃなく、ウロウロ歩きながらレッスン!
でも、音楽室で息をすると、白いわけ。
寒いったらありゃしない。
音程も、そりゃ下がるにきまってる。

2チームの演奏を観ました。

1チームは金管8重奏。
もう1チームは木管8重奏。
みな素直で、吸収が早い!
(忘れるのも早い・・・)


そう。
昨日は曲を観る前に、基礎を見て、
あるトロンボーンの生徒の順になった時に
彼女が突然、吹かなくなり、顔が曇ってきて。
何故なら、すぐにわかった。
悔しいんだ。

ロングトーンでテンポ60の12拍の練習をしているはず
なのに、一人一人やってもらうと、一人もまともに出来てなかった。
弱い音で、とりあえず12拍伸ばせばいいと思う子、
8拍も続かない子、誤魔化してやってたのがばれた。

確かにロングトーンは、面倒くさい練習かもしらない。
何も、意味なく拍数のばすだけの意識では、つまらない!
私も、そんなだったら、めんどくさい。
でも、毎回、まっすぐぶれずに吹く、音量を大きく吹く、
ブレスを意識して吹く、強弱をつけてみる、など
何か意味を持ってやるべき練習で、それでこそ
とても大事でとても意味のある練習になる。

と、私は子供のころ、耳に粘土を詰めたい位、
散々聞かされてやらされていた事を、伝えた。

そして、その生徒は、泣きはじめた。

周りのメンバー、顧問はどうしたんだろ・・・って
なんとなく私とその生徒の顔色を見て
オロオロしていたけれど、私は声をかけずに
もう一度、吹きなおすまで、涙が止まるまで
じーっと見つめて待ってたら
5分後位に、彼女が深呼吸をして、吹き始めた。

嬉しかった。
なんとなく、似てたから。

私も、よく、悔しくて泣いた。
部活では、本当に悔しくて泣いた。
怒られた事にショックなのではなくて、
自分が出来ない事に対して、
自分の情けなさに対して、
自分の未熟さに対して、
猛烈に悔しくて、胸が張り裂けそうになって
よく、合奏中に悔しくて、終わった後、
部室でみんなが帰った後、練習一人で
しながら、なんで今日出来なかったんだって
大泣きしてた。

負けず嫌いなんです。


周りのメンバー、顧問の方は、私とその生徒の
様子をオロオロ相変わらずみていたけれど、
音を出す前に、私の合図を見た彼女の視線は、
「これ、絶対やってみせるから!」って
強く伝わって、私も、信じれた。
きっと、うまくなるだろうなぁ、彼女。


部活終了後、職員室の裏にあるトイレに行って
あんまり寒くて、サムーーーィ!と大騒ぎしながら
職員室に戻ろうとすると、その生徒が友達と廊下の先で
こちらを見ていた。帰宅前の様子。

そのまま、職員室に入ろうとすると、大声で
「先生、ありがとうございましたああああ!!!」と
言われた。

普段、挨拶で、適当に、取りあえず挨拶する事多いけれど
馬鹿だねぇ、私、聴こえた気がして。
本当に、心からの言葉だって、気づいちゃって、
思わず駆け寄って、抱きしめて、

今日悔しかった分、私も悔しかったんだから、
次来た時までに、いっぱい頑張って、
出来たら、一番に、ヒサに聴かせてね。

と伝えたら、また、泣く。
生徒の涙みて、私も、泣く。


レッスンでは、たぶん、怖い先生してると思うんです。
私、他人に厳しいから。
というか、言った手前、自分にも帰ってくるから
時々、自分で自分の首を絞めてしまう事もあるけれど
本気になればなるほど、ぶつかっちゃうのです。
でも、それは本気だからだょ・・・

怖かったろうなぁ。。。
無言のまま、チューニング1時間以上一人にさせてしまったり。

「泣いて上手になるなら、私も泣くけど?」
(上記のTbの子じゃない子も、泣かせたのでした)
「ふーん・・・何も感じない、その音。」
「(あくびした子に)・・・・帰れば?」


・・・・わあああ!こわい!!
きゃあああこわい!!!!
すみませんっ!!!
普段そんなSなキャラじゃないっ!

・・・ん?そんなキャラなのかな?!

0 件のコメント: