一つは「コンクール」。
全日本吹奏楽コンクールという、夏の大会が
全国規模で行われます。
私も中学時代はそれだけに必死でした。
全国大会の普門館の、黒いステージに
乗って演奏して「金賞」を取るのが夢。
楽譜一杯に「めざせ普門館」とか
色々頑張れるメッセージだらけで
実際音符なんて見れる状態じゃなかった。
それに、暗譜していたからいらない位、
吹きこんでた。
まさか大人になって、その指導をするとは
想っていなかったけれど、かれこれ
携わって今年で10年を超えました。
最初は学生時代に手伝いで指導に
ちょっと顔を出した程度だったけれど
今では、得にこのシーズンは、
その指導の事で日々命一杯。
指導している学校は、全部で21校です。
首都圏内にちらばるそれらは、
中学と高校と別ですが、ライバルです。
Aの学校が受賞すればBの学校が落選、
普通にあります。でも、どこの学校も、手を抜いて
指導しているつもりはありません。
けれど、どうしたって、顧問や学校、
地域で「理解」に「差」がある。
私はメインでサックスパートと、木管全般を
指導したりしていますが、子供たちは全員が全員、
出来ないことが出来た時、同じ目で同じ輝きを
してくれます。
けれど、それを理解して伸ばせるかどうか、
日々、傍にいる方々で、全く変わってしまう。。。
私は毎日一緒に居れるわけじゃないから
とても歯がゆくて、悔しい想いを沢山します。
顧問の先生に、怒鳴ってしまう事もありました。
全員、大事な私の生徒でもある為、
どうしても、許せない事もたくさんあります。
ストレスたまっちゃうわ。
PTAとか面倒な事も多いし。
親が反対してる子程、一生懸命なのに。
本当の姿を、どうして認めてあげないんだろう。
吹きたいのに、無理やり引っ張ってって
塾や家庭教師の時間だからと、連れ戻すのは
なんでだろう・・・一人として帰りたそうじゃないのに。
とか、ね。。。
生徒からも、毎日メールがいっぱい届いて
不安や悩みを訴えてきます。
知ってる不安や悩みばかりだから、
一人一人のその告白や助けての声が、
私の胸の中でキュって痛くなる事沢山あります。
でも、受け止めるぞ。
がんばるぞ。だからぶつけておいで！！
明日は、浅草の方の中学で講師。
久々に行く学校で、楽しみです。
久し振りだから、きっとバリバリ厳しく
しちゃうかもしれない！それは
張り切ってる証拠です。
でも学校まで駅から遠いんだぁ・・・
どうか「晴れ」じゃありませんように・・・
明後日は、板橋の中学、その後は
新大久保の楽器屋さんに行って、
一昨年まで指導していた生徒の為に
楽器を購入してきます。
高校生になっても、楽器を続けてて
2年経って連絡くれて、
私と同じセッティングの楽器が欲しいと。
泣けちゃう・・・でしょ・・・・・・・
バイトして、そして両親を説得して、
2年かけて連絡くれました・・・
私のより良い楽器、選んであげちゃうから！
その後、プライヴェートレッスンです。
きっと、感極まってる中でのレッスンなので
指導というよりも、一緒に吹きまくる気がします。
月曜日は、埼玉の学校。
こちら、とっても「強い」強豪校。
全国金賞連続取っていた学校です。
まさか自分が指導出来ると思ってなかったぁ。
きっとここでも、怒鳴っちゃう位、
立ちあがっちゃう位、気合いっぱいで
頑張っちゃう。
もう、夏のコンクールまで1か月も無いのです。
私の指導してる20校位の生徒、全員、
全員に、ステージで納得行くように、
どんな色のメダルでも、メダルもらえなくても、
ここまでやったんだ、って所まで、
あと一踏ん張り、頑張って欲しい。
諦めたら、それはそこで終わる事。
辞めたら、先が無い事。
中途半端な努力で得れる事なんて
やっぱり中途半端な喜びでしか無い。
そんな事、私は、教えたくない。
人と度合が違っても、自分の中で
半端じゃなく、精一杯、やったんだって
自分を褒めてあげれる位、
頑張れる事に出会えて欲しい。
それが、私の携わる音楽だったら
それは私にとっての満足かもだけど。
だけど。
そりゃ、出来る事なら、
予選通過して、最後のステージまで
残って欲しい、というか、残れなかったら、
指導者としての私の責任でもあります。。。
顧問を、PTAを理解させれなかったら
それも、やっぱり私の責任でもあると思う。
そんな私は、年で一番臆病になる季節でもあります。
子供たちの可能性をどれだけ導けるか
みんなをひたすら心底信じて祈る当日、
毎年、結局ステージに行けません。
家で、そわそわしながら
携帯握っては枕の下に隠しては携帯見てみては・・・
結果を待つ事しか出来ない。。
勇気を持って、本番を見に行ける位、
目を開けて、聴いて居られる位、
強い先生になりたい。
逆に、生徒の皆に、私にそんな勇気と自信を
くださいって・・・いいたい・・・。
いつも厳しく怒鳴ったり怒ったりしてるけど
出来るって信じてるからそうなっちゃう。
期待しなかったら、何も言わないょ。
期待しなくなったら、私、どうでもよくなる。
途端に、とても冷たい人間も私の中に居るのです。
まだ、生徒の皆に出したことは無いけれど
いつ出てくるかわからない位、私も、
みんなと同じくらい、不安で怖くて、でも、
やらなきゃ、進まないから。
頑張るしかないの。
本番まであと少し。
みんなと一緒に頑張りたい。
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